建築士との家作り その10「『家作り』は苦しい選択の連続だ!」

建築士との家作り

妻をどうやって説得するか?

孤高の建築士K(『孤高』にしているのは北海道の地方都市で女性の開業建築士は珍しいから)の設計プランは、角地で西側が大きく下がっているせいで南から西側の見晴らしが良く、水平線や地平線までキレイに見える立地条件を活かしたものだった。

2Fリビングで窓が多く配置された設計のため、季節によっては、日の出から日没までをリビングのイスから眺めることも可能なデザインにはタイトルも付けられており、正に施主の要望を汲んで産み出した私達のための設計。

そこには建築士Kの個人的な好みとか、得意技とか、奇抜なカラーは無く、「施主ありきの建築士」であることを感じさせた。

ここまでC社に惚れて家作りを進めてきたけど、俺としては建築士Kと組みたいな…。

C社に未練はあるが、私の気持ちは固まった。では、妻はどうか?

妻は、元々C社の家なら建ててもいいという感じで家作りモードに入っており、建築士Kのプランにはグッと掴まれるものがあったとは言っても、まだC社65%、建築士K35%、くらいの評価だった。

どっちを選んでも正解!だけど、どうする???

C社の家は、輸入住宅メーカーとしてのこれまでの膨大なノウハウの蓄積で、品質もデザインも確立して保証された『工業製品』であり、ブランドイメージも統一されていて、その家を所有すること自体が一種の価値のように思われた。

が、それ故なのか、客の細かい希望に合わせる自由度は、先に落選したハウスメーカーのA社やB社よりも低く、私は大いに不満だった。

対する建築士Kの方は、客の要望に限界まで応えてナンボの完全オーダーメイド品で、痒い所に手が届いたプランの充実ぶりは大満足だったが、如何せん施工実績は少なく、このプラン通りに本当に出来上がるのか?また、出来上がってみたらイメージと違ったり、

「この家、なんか頑張ったみたいだけど、ちょっとネ(苦笑)」

という残念な仕上がりになるかもしれないという不安は小さくなく、出来上がりの品質は信じるしかなかった。

とてもとても悩ましいけど、C社と建築士Kは、妻と納得するまで考えて絞り込んだパートナー候補。どちらを選んでも正解だというレベルまで持ってきた実感はある。この選択肢はどちらにも一長一短があり、優劣じゃなく、どこに重きを置くのか?という方針の違いなのだ。

で、建てる家は一軒。どちらかを選び、どちらかを断らなくてはならない。家を建てるなんて人生で恐らく1回しかないし、相当の借金をすることにもなる。

就職先や結婚相手とまではいかないが、かなり重要な人生の決断の時。だからこそ、妻の主張を強引にねじ伏せたり、妥協してもらうのではなく、何とかして私の考え方に賛同してもらう努力をしようと決意するのだった。

 

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