オヤジギター その7「人生初のギター講座」

オヤジギター

おい!ギターを教えてくれよ(笑)!

かくして、人生初のギター講座に臨んでいるワタシだが、高校の同級生でもある師匠は、一向にギターに触ろうともせず、世間話から音楽話を行ったり来たりしている。まあ、25年振りの同級生との話は楽しいし、ギターにまつわる音楽話はワタシに取っては新鮮で面白いが、

…これって「初めてのギター講座」だよな?

このギター講座は、3ヶ月間で9回(各45分間)のレッスンで約16,000円になっている。このテの音楽講座の相場感はワタシにゃ全く分からんが、講師はレッスン会場として借りてる部屋代とか、その他の広告料も支払わなきゃならないし、そのへんを考えると1回当たり1,800円を下回る料金設定はかなりリーズナブルな気がする。しかし、それもこれも、

ギターを教えるならな!

いや、だってさ、この師匠、全くギターに触ろうとしないんだもの~!

まァ~かなりの喋り好き。いい歳をして飛び込んできたワタシに、一生懸命なにかを伝えようとしているのが分かる。しかし、「プロのギタリスト」っつうと、音楽仲間以外に対しては、何となく寡黙なイメージがあったんだけど、この師匠には全く当てはまらない。

今日のギター講座は一体どうなってしまうのか???

かれこれワタシのギター講座は、20:00から20:45迄のはずだが、もう30分は経とうとしている。その間、ギターに触ったのは、私のミニギター「S.yairi YM-02」をお試しした時だけで、「ギター講座」のはずのこの教室は、隣のダンス教室の振動が伝わってくるばかりで、シーンとしたままだった。

こりゃ、今日は一切ギターに触れないパターンもあり得るな…

そんなことを考えていると、師匠は、今日のギター講座の〆とばかりに、おもむろに紙面を取り出した。そこには、「〇〇流 六弦琴道極為十訓」とタイトルがつけられていた。

其の一 出来ない事を楽しむべし。それこそがアマチュアの特権である。

其の二 頭で理解しようとするべからず。六弦琴を使う音遊びだと思うべし。

其の三 巧く弾こうとするべからず。伝わるかどうかが肝心である。

其の四 出来ない時は置いておくべし。但し置きっ放しにするべからず。

其の五 格好を気にするべからず。六弦琴を抱えた姿は充分格好が好い。

其の六 どんな弾き方であっても、六弦琴は大抵の事を受け止めるものと思うべし。

其の七 教書を過信するべからず。歴史上の偉人達は皆教書の外に在り。

其の八 奇を衒うべからず。狙い過ぎは大抵失敗に終わる。

其の九 音楽は聴かせるものにあらず。つい聴きたくなるのが真の音楽である。

其の十 光明は試行と錯誤の中にこそ在り。志有れば、失敗など無いと思うべし。

そうか、今日は、これからギターに相対する者としての心構えを教えようとしていたのか…。

特に「其の四」のところに、いい歳した大人が、趣味ギターをやってみようとする人達への配慮というか、理解の高さが漂っている。

いやもうなんスカ~!それならそうと言ってくれよ!師匠!一生付いていきますよ!!

こうして、ギターは全く弾かなかったが、すっかり満足した「初めてのギター講座」が終わったのだった。

 

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