いい歳のオヤジでも少しずつなら両手は進化する!
ギターレッスンは、最初は月3回のショッピングモール多目的ルームへの通いで、一回45分間にて約半年間、その後、仕事理由による中断期間も挟みながら、一回1時間の自宅訪問レッスンに切り替えて数ヵ月が経ち、ギターを触り始めてからの期間は10ヵ月を過ぎた。
師匠から色々な有名曲の1フレーズを教わって、ゆっくりしたテンポながら7~8割出来るようになることを重ねてきたことで、音楽経験皆無である48歳男性のワタシの両手でも、ギターを扱うための動きの幅を少しずつ広げていた。
コードを押さえた瞬間に左手の手首と指がつりそうだったり、アップとダウンが入れ替わるタイミングを右手が理解出来なかったりしていたのに、それでもしつこく苦闘していると何となく
「こ、こいつ…動くぞ!」(機動戦士ガンダムの主人公アムロの名言)
と、実感する時が来るのだ。
…が、ギターに全く触らず寝てしまう日、チャカチャカ始めたものの5分で止めてしまう日などの方が多いので、その進歩は本当にゆっくりしたもの。その証拠に、未だ、通して弾ける曲はゼロ。
「何か趣味とかあるの?」という質問をされても「あ、いや、ギターを…」とは、まだ答えられな~い!!
…もうすぐ一年になるというのに、弾ける曲がゼロというのは、「真面目にやっていない」ということの裏返しかもしれないので恥ずかしいが、趣味を自慢げに話すためにギターを始めたワケじゃないし、そんなことは本来どうでも良いハナシ。
今はとにかく、気持ちよく、キリッとした「カッティング」の音を自分で鳴らしたい!
そんな欲求が高まったワタシに、師匠は、世界中のギタリストがカバーしたであろうという、カッティングの名曲を教えてくれた。
カッティングの名曲「 The Doobie Brothers 『Long Train Runnin’』」
アメリカのロックバンド、ドゥービ―ブラザースが1973年に発表した「ロングトレイン ランニン」!
この曲は、ドゥービーブラザースを代表する1曲だが、カッティングギターの名曲としても誉れ高く、日本でも、スバル・レヴォーグのCM曲として使用されたことがあり、多くの人が知らずに耳にしている超有名曲。
…と、偉そうに紹介したが、日本にしかアンテナを張らず、海外勢は殆どスルーしていたワタシは実は知らなかった。「ドゥービーブラザース」は、安全地帯がアマチュア時代によくコピーしたバンドだというのを何かで読んだことがあり、バンド名だけは聞いたことがあった。
ロングトレイン ランニン?…何だかパッとしいないタイトルだな。
などと不届きなことを思うワタシだったが、そんなことはさて置き、すっとギターを構えた師匠は「Long Train Runnin’」の印象的かつカッコいいイントロからアウトロまでを披露。
歯切れが良くてグルーヴィな演奏に、またもやワタシは呆気。
ワタシ「うわあ、いや、これ、再現できたら気持ちいいだろな~…」
師匠「出来るよ、出来る出来る♪」
ハア~???またこの師匠は軽く言ってくれるし…!
果てしない道にしか思えなかったけど、今のワタシがギターで一番やりたいこと、ハッキリとした到達点の姿を師匠は目の前で演じてくれて、自分のギター熱にちょっと力が入ったような気がした。
コメント