
ギターという楽器の凄い特性
ここで、ギターに触り始めて数ヵ月でほんの少し知った人と、ギターを全く知らない人の決定的な差を告白しよう!
ギターに詳しくないのは一緒でも、全く知らないのと、少しは知っているのとでは雲泥の差…。レベル1のワタシがギターという楽器に凄く驚いたことがあるのだ!
…さて、ワタシが、これまでの人生で曲がりなりにも練習して演奏した楽器、と言っても、幼稚園から高校生までの期間しかないけど、あ、カスタネットとかトライアングル、小太鼓みたいなのは除いて、音階があるものに限定すると…
①ハーモニカ
②木琴
③鍵盤ハーモニカ
④リコーダー
と、この4つしかない。ちなみに、やってて一番楽しかったのは木琴だった。
日本人なら、皆、幼き頃に通ってきた楽器達。勿論、習い事とか部活動で色々とやってきた人は、これ以外の楽器に親しんできたんだろうけど、楽器とは物凄く縁遠かったワタシの場合、②以外は、吹く度に唾が詰まって苦労したようなショボい記憶で終わっており、いい思い出は全くない。
で、私が経験した①②③④に加え、ピアノとか管楽器なんかを含めた共通点は何なのか?
それは、「狙った音=一ヶ所」であるということ!
このオッサンは何を当たり前のことを…と思うだろう。♪ドーはドーナーツのドーの、「ド」は、この鍵盤を叩くとか、ここを押さえて吹くとか、しっかりと決まっているじゃないか、そんなの当たり前じゃん、その正解はひとつに決まっているでしょ?
…それが違うんですよ!ギターはそうじゃないんスよ!
楽器素人には俄に信じがたいが、ギターはそうではない。普通のギターには6本の弦があり、それぞれが音階を持っているため、6本の弦がカバーしている音域は重複している。つまり、同じ音階の「ド」とか「ソ」が、1本のギターに複数個所存在するのだ。
これは、鍵盤楽器では絶対に不可能なことであるのと同時に、ギターという楽器の特性、また懐の深さを示している。師匠に言われてハッっとしたが、メロディに合わせて伴奏が出来る楽器というのは、ピアノとギターくらいしかないそうだ。
確かに、リコーダーとかサックスの伴奏なんて聴いたことがない。あれはメインボーカル的な楽器なのだ。しかしギターは、リードボーカルやメロディも立派に張れるが、裏方に回っての伴奏も得意。
ある伝記的な音楽家が、ギターのことを「小さなオーケストラ」だと表現したというウンチクも師匠は教えてくれたが、それも納得。
そして、これはギターのことを勉強するとか、誰かに教えてもらったりしないと絶対に知ることのない話(だと思う)!
いやあ、やっぱり知らない世界を教えてもらって見識が広がるってのは、オヤジになってもいいもんっすわ~。練習をサボっているので演奏の腕はサッパリ進歩しないけど、コードも少し教わったし、ギターという楽器の一端を理解したような気がするので、レベル2にアップしたとしておこう。